バウマン (BAUMANN)

 バウマン(P.Baumann)というピッケル鍛冶は日本ではあまり馴染みのない名前である。所在地はグリンデルワルトの北東約20qの所にあるインナートキルヒェン(Innertkirchen)という村である。


[千葉県八日市場市、中台格之氏所蔵]
 ヘッド長26.8p、全長104.5p、重量1100g。ブレードはフラットでピック下に7段の刻みがある。フィンガは16pで3点銅止め。小振りで直線的なピックから製作されたのは1910〜20年代と考えられる。形状がD.Andenmattenに良く似ている。
 刻印のInnertkirchenの1文字目がJに見えるがこれはIの変形であると思われる。











      ↑D.Andenmatten   ↓P.Baumann