D.アンデンマッテン(D.ANDENMATTEN)
 同じアンデンマッテンではあるがこれはサース・アルマーゲルのアンデンマッテン兄弟とは異なるピッケル鍛冶の手による物である。鍛冶屋のあった場所はサース・アルマーゲル近くの村サース・グルント(Saas-Grund)であり、アンデンマッテン兄弟とは何らかの関係があったと思われる(D.アンデンマッテンの方が先輩格か?)。

 下のピッケルはヘッドが小振りで全長が長めに作られていることから1910年代から20年代の物と考えられる(ヘッド長26.5p、全長99.5p、重量1050g)。ヘッドは頭抜きで長方形に近い形の蓋が嵌め込まれている。ハーネスは寸胴で一枚板を銅でろう付けした物が使われている。ヘッド、シャフト、石突き全ての作りが非常に丁寧である。




頭抜きのフタ部分