カルベルマッテン(Kalbermatten)は、ミシャベル連峰の麓ザース･フェー(Saas-Fee)の下に位置する村ザース･グルント(Saas-Grund)の鍛冶屋である(ザース･グルントの位置はアンデンマッテンのページ参照)。
　カルベルマッテンはBenedikt（ベネディクト）とDaniel（ダニエル）の兄弟で鍛冶屋を営んでいたので銘にはKALBERMATTENの前にGEBR.(Gebrüder、ゲブリューダー、兄弟の意)と打たれている。
　下に示したピッケルはヘッド長２７．２�p、全長８５�pの物である。１９６０年代から７０年代の作であろうか。ブレードが一段下がった位置から始まっていてヘッドを握り易くする工夫がされている。銘の右側にはMODELL ROBERT ZURBRIGGENと打たれている。ロバート･ツルブリッゲンについては不明。ピック背面にはスイスのパテント･ナンバーが打たれている。