サレワ(SALEWA)

 サレワ(SALEWA)は、1935年にドイツの馬具屋、ヨーゼフ・リープハルト(Josef Liebhart)が創業した。SALEWAのSAはSattler(馬具製造業、英語ではSaddler)、LEはLeder(革、Leather)、WAはWaren(品物、Wareの複数形、Wares)を意味する。創業当初は馬具や工業用革製ベルト等を製造していたが間もなく登山用品の製造も始めたらしい。
 現在はイタリアを本拠地としている。
 

モデル200E
 1960年代後半頃発売され、プレス型12本爪アイゼンの普及を一気に早めたアイゼンである。初めは板厚2o(#200)だったが弱くて曲がりやすかったため、後に板厚3oの製品が出た。また材質が柔らかく、岩とのなじみの点では良かったがその反面摩耗が早かったので爪の先端にタングステンを埋め込んだモデル(#824)も出た。写真は板厚3oのモデルである。銘にはSALEWA DBP. MADE IN WEST GERMANY(西ドイツ製)と刻まれている。










ショイナード・サレワ(Shouinard-Salewa) [東京都立川市、庄子寿一氏所蔵]
 アメリカのショイナード社(現ブラック・ダイヤモンド社)がデザインし、サレワが製造した物で1970年代始めに登場した。
 それまでのプレス製法によるアイゼンは前部と後部に分かれていて、それを1本のプレートやバーでジョイントする構造であった。それに対してこのアイゼンは全く違う発想で作られた。つまり全体を6個のピースに分け、それらをネジで固定することによって一体とする構造としたのである。これによって前後のジョイント部分がなくなり、前爪に乗った時のアイゼンの曲がりやジョイント部の破損等の問題が解決した。また連結部分のネジ位置を変えることによって、つま先とかかと部分の幅も調整できるようになった。
 アイゼン・ベルトを通す穴は中間と後部は丸いリングではなく長円の固定式になっている。これはそれまでの伝統的な一本締めを拒否し、初めから固定式ベルトを取り付けて使用するようにしたためである。
 銘にはCHOUINARD SALEWA, MADE IN WEST GERMANYと打ってある。