ピッケル (Ice axe)

はじめに
 ピッケル、正確にはドイツ語でアイスピッケル(Eispickel)と言うのが正式な呼び方です。雪山、特に急峻で凍った斜面でその威力を発揮します。ピッケルはヘッド、シャフト、ハーネス、シュピッツェのわずか4つの部品とそれらを連結する数本のピンだけで構成されています。しかし、いやだからこそそれらが作り出す単純で無駄のない機能的な姿は、いつまでも見飽きない美しさを持っているのです。
 特にウッド・シャフトの古典的なピッケルは、鍛造手作りという手の掛かる製造方法に加え、一本一本にそれを作った鍛冶職人の銘が刻まれていて単に山道具の一つとは言い切れない魅力が秘められています。
 このコーナーはこれら古典ピッケル各メーカの歴史とその製品の特徴をできるだけ体系的にまとめた物です。ピッケルの写真はできるだけ私(管理人)が所持している物を使いましたが、一部他の人の所有するピッケルを載せています。その場合は所有者の氏名を明記してあります。
 またスイスやオーストリアのピッケルのメーカー名や地名の読み方は、原則的にドイツ語読みにしました。例えば「Bhend」は英語読みでは「ベンド」と濁りますがここではドイツ語読みの「ベント」としました。ただし「グリンデルワルト」のように英語読みの方が一般的になってしまっている場合は英語読みを優先にしてあります。
 なお、このコーナーに登場するピッケル鍛冶及びその周辺でピッケルに関わった方々の名前は全て敬称略としました。しかしながら当然これら名工や先達たちに限りない畏敬と感謝の念を抱いていることを申し添えておきます。



世界のピッケル
(The ice axes of the world)


ピッケルの歴史
(The history of ice axes)

ピッケルのできるまで

(How to make ice axes)

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